[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」

 

 

目次に戻る

コラム―演目解剖

革命現代京劇「智取威虎山」と「沙家浜」

楊子栄

跳ねまくる楊子栄
あったかそうなコートを
翻しながら、高く
ジャンプ!ジャンプ!

智取威虎山

ストーリー

 1946年冬。武装した山賊たちが威虎山を本拠地にして民家を脅かしていた。人民解放軍の楊子栄は山賊に身をやつして威虎山に潜入して信用を得るようになる。楊子栄は密かに参謀長・少剣波と連絡を取って急襲し、山賊たちを一網打尽にする。

みどころききどころ

  第五場「打虎上山」。
 主人公・楊子栄が雪原を駆け、林を抜けて威虎山へ登っていくさまを演じるシーン。
 軽快なリズムとともに、うたいながら馬鞭を振り回して舞うノリノリのところです。楊子栄の動きが見事でこれを演じる役者としてもみせどころ。唱演会でもよくこの部分の唱がうたわれます。

 また、解放軍が急襲するために吹雪の中を前進していくシーンも迫力です。白い沙の中幕の向こうにライトがボーッと光って、俳優達が次々とトランポリンを使って空高く舞い上がります。

郭健光
郭健光
傷病兵たちを指揮するリーダー

「智斗」のワンシーン 阿慶嫂、DIAO徳一、胡傳葵
  ↑阿慶嫂  ↑Diao徳一  ↑胡傳葵

沙家浜

ストーリー

 抗日戦争の最中。沙家浜で茶屋を営む女主人・阿慶嫂は、実は共産党の連絡員であった。
 沙家浜に駐在する忠義救国軍は、実は日本軍と通じていて、沙家浜に残っている新四軍の傷病兵たちを捕らえようとしていた。
 阿慶嫂はかつてニセ忠義救国軍の司令である胡傳葵を窮地から救ったことがあった。そのよしみをもって疑いをかけてくる参謀長のDiao徳一を阿慶嫂は巧みにあしらう。
 阿慶嫂は時機に投じて新四軍と共に決起し、ニセ忠義救国軍と日本軍を一網打尽にする。

みどころききどころ

 なんといっても第四場の「智斗」。
 かつて敵に追われていたところをかくまってくれた阿慶嫂と親しくす胡傳葵、それとは対照的に阿慶嫂を只者ではないと鋭い眼光を放つDiao徳一、その気配を素早く察しながらあくまでも普通に装う阿慶嫂。
 緊張感溢れる唱のローテーションが実に面白いです。入れ替わり立ち代り、モノローグのようにそれぞれが心中をうたいます。

 今や世界は禁煙ムードが広がっていますが、タバコは嗜好品で貴重品、「1本どう?」と出すのは礼儀でもある頃の話です。「お茶でもどうぞ!あら!コチラのほうがいいかしら?」と明るく阿慶嫂はふたりにタバコをすすめて火をつけます。が、このシーン、以前はどの公演でもタバコを出して本当に火をつけていました。灰が落ちてもお構いなしに、本当にタバコをふかしながらうたっていてるのです。最近みる芝居ではさすがに火をつけなくなりましたが。 

Copyright(C) 2002-2005 meiyuan

目次に戻る

ホームに戻る

 

2003/01/09

常玉

 

他のコラムもあわせてご覧ください

革命現代京劇は今どのようにとらえられているのか
 →コラム―トピックス 様板戯談義

革命現代京劇はどのような芝居なのか
 →コラム―演目解剖 革命現代京劇ってこんな感じ

革命現代京劇の代表的な芝居
 →コラム―演目解剖 革命現代京劇「紅灯記」と「杜鵑山」