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コラム―演目解剖 革命現代京劇「紅灯記」と「杜鵑山」
紅灯記 ストーリー 1938年晩秋、ハルピン。 みどころききどころ 第五場「痛説革命家史」。一幕だけの折子戯では大抵この場面をやります。 李玉和は鳩山の真意を知りつつも、表向きは酒宴ということで敢えてその招待を受けます。心配する鉄梅に李母は革命に身を投じて亡くなった鉄梅の本当の両親の話を聞かせ、一家で過ごしてきた自分たちには実は血のつながりがないことを告げます。それを聞いて鉄梅は驚きつつも心新たに奮い立ちます。 芝居全体に渡ってセットは実に巧妙で大掛かりです。特に鳩山の部屋には床の間まであって、鳩山の名が入った書まで飾られています。
実はなんと、オリジナルキャストでも見ている芝居なのです。皆、高齢ということで所々昔の録音に合わせて演技(つまり「音配像」です)という形で途中まででしたが、ものすごく貴重なものを見せてもらったものです。懐かしさとまたとない機会のためでしょう、劇場は普段以上に異常な盛り上がりを見せていました。 李母役は唱が多い役です。高玉倩は心臓を患っているためでしょう、ほとんどが録音でしたがもうそこにいるだけでありがたい感じでした。鳩山役の袁世海は台詞が多い役です。自らナマで台詞をしゃべり、一番受けていた感があります。「お代官様どうぞ」「越後屋、おぬしもワルよのう〜ふっふっふ」という日本の時代劇の悪役の定番よろしく、悪役のノリはかえって芝居を楽しませてくれるツボでもあります。鉄梅役の劉長瑜は愛らしい顔はそのまま、唱もしっかり唱ってました。盛大な記念公演では出演することも多い彼女はまだまだ現役です。李玉和役の鉄浩亮。熱演して熱烈な「好(ハオ)!」をもらっていました。四人組の筆頭である毛沢東夫人・江青のお気に入りだった彼、時代が変わった今、この芝居をどういう気持ちで演じていたのでしょうね。 |
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ストーリー 1927年秋。 みどころききどころ 第五場「砥柱中流」。農民達全体の母的存在だった杜媽媽(杜かあさん)が捕まって、どうするべきか思い悩む柯湘が、杜鵑山の景色を見渡して唱うシーン。 ここの唱は出だしが「乱雲飛〜」という唱詞で有名なところです。ある演唱会では、かつて文化大革命の最中に柯湘を演じてきた中国京劇院の楊春霞が登場したとき、客席のところどころからすかさず「乱雲飛!」とリクエストが飛んでいました。 セットの山の風景の絵が実にリアルです。「誰が敵で誰が友なのなか?一体誰のための革命なのか?」と柯湘が毛沢東の言葉を引用して農民たちに考えさせるところや、柯湘と一緒に派遣されたものも殺されてしまった共産党員が実は柯湘の夫であった、など劇的でいろいろな面で実に良く出来ています。 |
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2002/11/14